女性のライフプランにおいて、結婚や出産のタイミングは大きなテーマです。近年では、卵子凍結という選択肢が注目されています。しかし、日本ではまだ情報が少なく、どのように始めればよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
今回のインタビューでは、28歳で卵子凍結を経験し、女性が自分のライフプランを自由に描ける社会を目指して株式会社THREEを立ち上げた甲斐秋帆さんにお話を伺いました。彼女の実体験を通じて、卵子凍結のリアルな現実、メリットやリスク、そして未来の可能性について深掘りします。本記事では、一問一答形式でまとめています!
卵子凍結を検討している方はもちろん、女性のライフプランに関心のある全ての方にとって、参考になる内容が盛りだくさんです。それでは、甲斐さんの卵子凍結体験をお届けします。
卵子凍結を選択した理由
卵子凍結はいつ知った?
友達との将来の話の中で、仕事を頑張ると結婚や出産が遅くなるかもしれないと話題になり、そこで初めて卵子凍結の話を知りました。
知った時にすぐに卵子凍結をする気になった?
最初は自分には関係ないと思っていたので、抵抗がありました。卵子凍結は海外のセレブがやっているイメージしかなかったので、自分には遠い存在だと思っていました。不安も多くありました。調べていくうちに日本でも卵子凍結を行っているクリニックがあることや、実際にやっている女性もいることを知りました。費用も思ったより安かったので、現実的に考えられるようになりました。
卵子凍結を決意した理由は?
仕事に全力を注ぎたい一方で、結婚や出産に焦る気持ちもありました。いくつかリスクはありますが、将来子供を持つ確率を高めたいと思い、卵子凍結を決意しました。
リスクを取ってまでやろうと思った理由は?
卵子凍結のリスクよりも、健康な子供を持てる可能性を高められるメリットの方が大きいと感じたからです。
卵子凍結の費用について
費用を教えて?
大体50万円ぐらいで、全身脱毛と同じぐらいの費用でした。若い卵子の価値ってお金で測れるものではないですが、将来の子供を持てる可能性を高められるのであれば妥当な価格だと思いました。
クリニック選びについて
周りで卵子凍結した人はいる?
職場の先輩がやっていました。意外と探せば経験者は多くいると思います。たまたま卵子凍結の話をしたら、私もやっていると教えてもらいました。
クリニック選びで特に大変だったことは?
情報発信が少なく、比較が難しかったことです。選択肢が限られていました。
後悔はある?
金額が高かったので、クリニックを比較した方が良かったとは思います。複数のクリニックを調べて比較することが大事だと思いました。凍結後に「保管料が高い」という声は、周りからもよく聞きます。
採卵について
採卵の際に、副作用はあった?
特に自覚する不調はありませんでした。
何回通院した?
採卵前に4回、採卵時とその後オンラインミーティングを1回しました。合計6回です。
卵子凍結は大変だった?
大変でした。2週間で会社の半休を6回取る必要があり、仕事の調整が大変でした。
排卵誘発剤について教えて?
自分で打つタイプで、10回毎晩打ちます。針が細くて痛みもほとんどありませんでした。
打つ時間は決まっている?
最後の1回だけ時間が決まっています。その他は自由です。
採卵中の痛みや怖さは?
全身麻酔をかけたので痛みはなかったです。部分麻酔だと怖かったかもしれません。
採卵日の拘束時間は?
8時に行って、1時間で手術、2時間休んで11時には帰れました。午後から仕事もできました。
術後の痛みは?
翌日は生理痛のような痛みがありました。動けない状態が3日くらい続きました。
採卵を終えてみての感想
実際に卵子凍結をしてみて想定外のことはあった?
病院に通う回数が多く、体への負担もありました。特に術後の体へのダメージが大きかったです。
卵子凍結は、1回で満足?
最初は1回で終わると思っていましたが、実際には6個しか取れず、目標の20個には届きませんでした。
もう一度、追加で卵子凍結する?
もう一度やりたいとは思いましたが、すぐにやるかどうかは迷いました。数年後にもう一度やるのもありかなと考えました。
若いうちに卵子凍結すればよかったという後悔はある?
若いうちに取るのも良いですが、人生設計がまだできていないので、28歳でやってよかったと思います。
パートナーなど男性に相談したほうが良い?
男性にも理解してもらうことが理想ですが、まずは女性自身がメリットとデメリットを学んで選択することが重要だと思います。
現状の卵子凍結の課題は?
卵子凍結のメリットとデメリットがわかりにくいことや、クリニックや費用に関する情報がわかりづらいことです。情報提供を通じて女性の選択肢が広がる社会に貢献していきたいです。
テレビ朝日「報道ステーション」の密着取材
卵子凍結の際に、テレビ朝日「報道ステーション」密着取材が行われております。
以下よりぜひご視聴くださいませ。