【東京】田中レディスクリニック渋谷・院長 田中慧先生インタビュー

「心と体を健康に」「痛みの少ない治療」「最短での妊娠を」をという3点にこだわって、日々不妊治療を行っていらっしゃる、田中レディスクリニック渋谷の院長・田中慧先生にインタビューを行いました。

田中レディスクリニック渋谷
院長 田中慧先生

経歴
1988年7月 中国福建医科大学医学部 卒業
1999年3月 東京大学大学院医学系研究科博士課程 修了
2009年4月 東京大学医学部附属病院
2010年4月 日本赤十字社医療センター
2011年4月 東京北医療センター
2013年4月 加藤レディスクリニック
2024年2月 田中レディスクリニック渋谷 開院

所属学会・資格
日本産婦人科学会 産婦人科専門医
日本生殖医学会 生殖医療専門医・生殖医療指導医
日本女性医学会 女性ヘルスケア専門医
日本東洋医学会 漢方専門医
日本産科婦人科遺伝学会認定
日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医

もくじ

産婦人科医を目指したきっかけ

甲斐(インタビュアー、株式会社THREE):
先生がお医者様を目指されたきっかけを教えてください。

院長田中慧先生:
そうですね、小学校に入る前に、ある映画を見たことがきっかけです。その映画は、シングルマザーが、病気にかかって、幼い子供を残して亡くなってしまった話。この映画をみて、病気の患者さんを治療していけたらいいなと思い医者を目指しました。

甲斐:
それは、何歳ぐらいの頃でしょうか。

院長田中慧先生:
小学校入る直前で5~6歳くらいだったと思います。
登場していた女の子は、3~4歳くらいでとても小さかったです。その子供を残して、お母さんが亡くなられていたので、もしこのお母さんの病気を治してあげられたら、その子供も幸せな人生送れるだろうと思いました。

甲斐:
映画をきっかけにお医者様に憧れ、医師を目指されたのですね。
先生は大学ご卒業されてからいつ日本にいらっしゃったのでしょうか?

院長田中慧先生:
中国の大学を卒業して、中国の産婦人科で5年間くらい働いていました。そのあと、やっぱり中国のみではなくて、外の世界も見てみたいという思いで日本にきました。

甲斐:
中国でも産婦人科の先生をされていたのですね。先生はどうして産婦人科を専攻されたのでしょうか?

院長田中慧先生:
やっぱり自分は女性として、女性の生涯をサポートしていきたいと思って産婦人科医を目指しました。女性の身体の変化はとても激しいです。まず子供から思春期になって、生理が来たりして、体調の変化で悩んでいる女の子もたくさんいらっしゃいます。さらに、その後、妊娠すると、自分の体形や体調も変わってきます。その時に誰かがサポートしてくれると安心だろうと思い、産婦人科医の道を選択しました。

甲斐:
確かに患者さんからしても、やっぱり女性の先生に聞いてもらえるってことは、同じ気持ちを共有してもらえるので、安心ですね。

なぜ不妊治療?

甲斐:
田中レディスクリニック渋谷は、不妊治療に強いクリニックかと思いますが、先生が婦人科の中で、不妊治療に取り組まれたきっかけはありますか。

院長田中慧先生:
それまでは、お産の立ち会いが多く、赤ちゃんが生まれる瞬間は、とても感動的、幸せです。
一方で、不妊治療に苦しんでいる方もたくさんいらっしゃるので、そんな方々にも妊娠して、出産してお母さんになる幸せを感じていただきたく、不妊治療に取り組み始めました。

甲斐:
確かに、子供の有無って女性のライフプランの選択肢の中でとっても大きな問題ですよね。

院長田中慧先生:
やっぱり自分が妊娠できないと、自分の人生が否定されてしまうような考え方も当時あったような気がします。
だから、そこは、何か自分が医師として手伝うことができたらいいなと思いました。

渋谷に開業した理由

甲斐:
先生が渋谷の場所を開業の場所として選ばれたのって、何か理由があるのでしょうか。

院長田中慧先生:
そうですね、働きながら不妊治療を受けている女性が多いと思います。そんな方が受診しやすい環境作ってあげたら1番良いだろうと思って、線路が多く、交通に便利な渋谷にしました。そして当院は駅から近く、仕事終わってからも受診ができるように平日は19時まで、そして土日祭日もやっています。
不妊治療の場合は、明日来ていただくようお願いすることも多く、働きながらの日程調整は非常に、ストレスになっているので、少なくともそれを受診しやすいように、仕事が終わってからも受診できるよう都内の便利なところにしました。

甲斐:
私もそれは1番大事だと思っていて、よく不妊治療のコミュニティーでも皆さんが仰っているのが、 「ここの駅周辺で行けるところないか」とか、「夜遅くまでやってるところないか」とか、「土日祭日もやってるところないか」とか。
皆さん通いやすさは、とても気にされていますよね。

院長田中慧先生:
そうですね。何度も休暇を会社にお願いするのは、かなりストレスになっているではないかと思いますよね。

甲斐:
確かに。そうすると、働きながら不妊治療ができることなどを後押しできるのが渋谷なんですね。

院長田中慧先生:
そうですね。最近は新しい患者さんもたくさん見えていて、「朝の出勤前にとりあえず今やってるから受診しましたという方」や「採血結果が出るまで30分くらいかかるので、朝一で採血して、1度帰って、その夜また受診される方」などもいらっしゃいます。
渋谷の会社勤務の方もたくさん見えていますね。

田中院長の得意とする不妊治療方法とは?

甲斐:
先生の得意にされているのは不妊治療だと思うのですが、その中でも、先生の得意とされている治療法はありますか。

院長田中慧先生:
そうですね。もともと体外受精などが始まる前には、妊娠は自然にできていたものなので、本来は妊娠能力を持っているはず。その自然に妊娠できる力をなるべく上げ、心にも体にも優しい治療法が得意です。
東洋医学の考え方は、まず体のバランスを整えて、元気な身体であれば、妊娠しやすい。今の社会の中で、色んなストレスや、食べ物、飲み物によって体のバランスが崩れてしまいます。 まずは体のバランス戻してあげることが大切です。そこからスタートして、次に、身体に優しい治療法である自然周期と低刺激を一緒にして治療をしています。診察や採卵の時も、とにかく患者さんに優しく、痛みを軽減できるように心がけています。

甲斐:
確かに不妊治療って痛くて途中で諦めちゃう方もいらっしゃると思うので、 確かに続けやすく、体に優しいっていうのは大切ですね。

院長田中慧先生:
実際の患者さんから優しいとのお声もいただきます。みんな印象として、不妊治療は辛いイメージがあると思いますが、私たちはとにかく患者さんの身体を一番に考え、患者さんの気持ちに寄り添い、心にも体にも優しい
不妊治療を提供してまいります。

不妊治療には、精神面のサポートも大切

甲斐:
先生は、キャリアが長くいらっしゃって、かつ、産婦人科専門医だけでなく、生殖医療の専門医だとか、その指導医もされているので、 1人1人に合わせた治療やサポートができることも特徴なのでしょうか。

院長田中慧先生:
そうですね。とにかく患者さんの気持ちに寄り添って、一緒に治療が選択できるように心がけています。
去年の12月ごろに遺伝専門医も取得しました。患者さんが何を考えているか、どう話しかけたらいいか、どうケアしたらいいか、まで学びました。
臨床遺伝専門医は、主に遺伝と関係している専門分野ですが、遺伝のみではなくて、不妊治療をされている方が今何に悩んでいるか、何が1番求められているかをくみ取るよう心がけています。

甲斐:
治療だけというのではなく、精神面の支えなども心がけていらっしゃるのですね。

院長田中慧先生:
やっぱり精神面のサポートはほんとに大事だと思います。
多くのクリニックでは、忙しくて精神面のサポートはなかなか難しいです。だから、この田中レディスクリニック渋谷では、レベルの高い技術を提供するのみではなく、精神的なサポートまできたらいいなと考えております。

甲斐:
素晴らしいですね。さらに、渋谷というところで長い時間営業をされているので、もう患者さんからすると1番理想の形です。

院長田中慧先生:
とにかく、やっぱり患者さんの目線から私たち何ができるのかを考えています

不妊治療と鍼灸

院長田中慧先生:
医者になる前に鍼灸の専門学校で何年か働いたことありまして、 そこで鍼灸についても教えていました。

甲斐:
鍼灸って不妊治療と相性が良いみたいですね。

院長田中慧先生:
やっぱり鍼灸は、血液循環を良くしていきます。
血液が足りないと、栄養が不足している状態といえます。土に例える場合に、乾燥した栄養のない土の中だと、いくら質の良い種が入っても育つのは難しいだろうと思います。
技術はかなり進んできていると思いますが、最新の技術を取り入れて、いい卵子を取り、その後、着床する場所を良くしてあげると、より妊娠率が上がってくる。そのような効果を期待して頑張っています。

甲斐:
確かに地盤を整える意味で鍼灸もとっても効果的なのですね。先生は、例えば提携されてる鍼灸院さんはあるのでしょうか?

院長田中慧先生:
そうですね。東洋鍼灸専門学校で教師として働いたことがあります。その時の学生さんたちが不妊症専門の鍼灸院をやっておりますので、連携しております。
自分も鍼灸ができますが、1人で鍼灸までは難しいので、鍼灸の専門家に任せております。

甲斐:
鍼灸も人によって腕が全然違ったりしますよね。だからこそ、先生のご紹介先であれば安心ですね。

田中院長がこだわっている不妊治療のポイント

甲斐:
なるほど。また先生がホームページに書いておられる「できるだけ質のいい卵子を取って受精させる」というところで、先生のこだわりはありますか。

院長田中慧先生:
やっぱり体に優しい刺激法にこだわっています。無理やりにたくさん刺激をさせても卵子はたくさん取れますが、妊娠できる卵は1周期の中に限られています。ですので患者さんに負担をかけないような形で、一部の質の良い卵子がとれたらいいなと思っています。

甲斐:
体に優しい刺激法で、いい質の卵子を厳選して採る手法なのですね。

院長田中慧先生:
患者さんを優しくフォローして、行けたらいいなと思っています。まだ最近開業したばかりですが、Google口コミなどで多くの方から「優しい」という評判をいただいています。まず患者さん側の気持ちを受け取って、共感して、患者さんと力を合わせて、治療に取り込み、問題を解決できたらいいと思います。

甲斐:
それってクリニックとして強みですね。よく患者さんから先生に質問しづらいといった声もききます。

院長田中慧先生:
やっぱり他のクリニックで治療を受けて転院してきた方からは、その意見が多かったです。
今までのクリニックも忙しかったのですが、必ず丁寧に説明して、最後に「何かお聞きしたいことがありますか」と聞くようにしていました。

不妊治療で、いつクリニックに通えばいい?

田中レディスクリニック渋谷 受付

甲斐:
患者様でよくクリニックにいつ行っていいのかなとか、婦人科ってどういう時に行っていいのかなと疑問に思われて、ハードル高く感じていらっしゃる方が多いような気がします。

院長田中慧先生:
そうですね。本当は何か迷うことがあったら、早めに受診した方がいいと思います。
もしかしたら、何か病気が隠れている可能性もありますし、まずは初診の予約をとっていただければと思います。
1回診察してもらった際に何かあれば、また受診のタイミングなどを相談してもらえればと思います。
やっぱり妊娠は年齢と大きく関係しています。多くの方は自分がいつか自然に妊娠できると思っていらっしゃるかと思いますが、その、待っている間に年齢を重ねてしまいますので。

甲斐:
そうですよね。
最近婚活していらっしゃる方々で、30代、40代で結婚される方とかも多くいらっしゃると思うのですが、何歳超えてきたら、不妊治療のため婦人科に早めに来てほしいみたいなのはありますか。

院長田中慧先生:
そうですね、妊娠しやすいのは 30前半まで、次に、40歳くらいまで。不妊治療の体外受精の保険も40歳までであれば、6回まで保険適用、40歳超えると3回まで。それもおそらく厚生労働省からもみんなに大きなメッセージ送っていると思いますね。できるだけ早めに治療はスタートされることをおすすめします。

甲斐:
田中レディスクリニック渋谷に、とりあえず30代~40代の方は早めに検査だけでもいった方が良いですね。
とっても貴重なお話をありがとうございました。


▼ご協力院

田中レディスクリニック渋谷
https://tanakaladies.com/

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